不眠のリスク

睡眠不足や不眠症の方が最近多くなっていますが、体と脳に休息を与える大切な睡眠時間が減ることで起こるリスクについて調べました。

 

肥満

睡眠時間と肥満度(BMI)の関係を調査した結果、睡眠時間が6〜7時間の人が最も肥満度が低く、それより短くても長くても肥満度が高まることがわかりました。
睡眠時間が短い人では食欲を増進させるグレリンという物質が多く分泌され食欲を抑えるレプチンという物質の分泌が少なくなっていることが関係しているようです。

 

寿命

通常の睡眠時間が6.5〜7.4時間の人の死亡率が最も低くそれもち短くても長くても死亡率が高い結果が出ています。

 

社会生活

睡眠が不足すると脳が休息できず睡眠時に行われる情報の整理が出来なくなってしまうことから、集中力や作業効率が悪くなりがちです。睡眠不足や不眠症は産業事故のリスクを約8倍高めるともいわれています。

 

血圧

十分な睡眠を取っていれば寝ている間に交感神経の活動は低下し末梢血管の収縮が緩まるので血圧は下がりますが、睡眠が不足していると交感神経の活動が活発なままとなり末梢血管が緩まず血圧や心拍数が十分に下がりません。このような状態が続いていると身体の表面にある末梢血管(手や足の細い血管)を収縮させ血圧を下げる役割を果たしている交感神経が興奮し血圧が高いままになってしまうのです。
寝つきの悪い入眠障害や睡眠を維持できない途中覚醒がある人は健康な人に比べて高血圧を発症するリスクが約2倍になるという調査結果もあります。また、高血圧患者を対象に不眠症の有無をポーランドが調べた結果によると約半数の人が不眠症と判定されています。このように血圧と不眠は互いに影響していることがわかります。

 

血糖値

睡眠不足の状態が続くとストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が高まり血糖値の上昇を抑える能力(耐糖能)が低下します。

 

メンタル

不眠と心の病気とは深い関係があります。学生時代に不眠を経験した人は経験しなった人と比べてその後数十年間でのうつ病発症リスクが高いことがわかっています。また、心療内科を受診するうつ病患者の身体症状を調べたところ男女ともに睡眠障害が一番多かったという報告もあります。
実際にうつ病患者は寝つきが悪く明け方に何度も目が覚めてしまうことが多いです。
このように不眠とうつ病は互いに影響し合う関係なのです。

 

 

普段当たり前のように取っている睡眠時間ですが、7時間前後のしっかりとした睡眠を基準とした時それよりも多くても少なくても体への影響があります。
一度自分の睡眠がどのように取れているのかをしっかりと把握し、7時間前後のしっかりと睡眠がとれるよう改善すると身体や脳、心がしっかりと休まり日中の活動に変化があらわれるのではないでしょうか?

 

 

 

 

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